しかし、群衆に阻まれて、運び込む方法が見つからなかったので、屋根に上って瓦をはがし、人々の真ん中のイエスの前に、病人を床ごとつり降ろした。ルカ5章19節
今日の宣教のテーマは「地域協働」です。今年のクリスマス行事にはたくさんの人が来ました。こひつじ広場に遊びに来ていたこどもが、初めての方、教会員の家族、YouTubeでの参加など。きっと平塚教会は以前より入りやすい教会になっています。
私たちは今までもずっと、地域の人たちを歓迎してきました。しかし、今まではなかなか伝わりませんでした。でも私たちがもう一歩、地域に踏み出した時、いろいろな方が訪ねてくださるように変化が起きてきています。もっと入りやすい教会、もっと地域と協力する教会になりたいです。ずっと建っていたいです。そのために修繕と土地の売却の事も進めてゆきたいと思います。今日の聖書に登場する教会も私たちと同様に、屋根に穴が開いています。そしてその穴から新しい仲間が加わってゆく物語です。一緒に聖書を読みましょう。
今日私の目に留まったのは、19節「群衆に阻まれて」礼拝堂に入ることができなかったという箇所です。群衆に阻む気持ちはなくても、後から来た人にとっては阻まれたように感じました。なんか入りづらい雰囲気だったのです。しかし彼らはこの集会に大変興味がありました。入り口ではない場所に、穴をあけて、新来者は入って来たのです。屋根には大きな穴が空きました。もう誰も入ってこないという、内側の人々の思い込みを超えて、屋根から新しい仲間が入って来たのです。それは天に穴が空いて新しい風が吹いたという出来事でした。その穴は教会に今までにない在り方、今までにない関わり方をもたらす風穴です。新しい風が礼拝堂に吹いたのです。そしてイエス様はそれを素晴らしい信仰だ「罪は赦された」と言っています。
もしかしたら私たちの地域活動は、この屋根に開いた穴なのではないかと感じます。私たちにとっての「入り口」ではない場所から仲間が与えられる、その穴です。私たちの思いを超えて、屋根から入って来る仲間がいます。屋根から入って来る仲間も大歓迎です。礼拝につながる、教会につながるのはどんな入り口でもいいのです。この礼拝を、この会堂での体験を共にすることが大事なのです。この穴はきっと神様が開けて下さった穴です。神様は私たちの地域活動によって、教会に穴をあけ、新しい仲間を与えて下さいます。私たちはこの穴をもっと広げてゆきましょう。
神様は私たちの教会に風穴を開けて下さるお方です。その風穴からいろいろな人が入って来ます。神様はどんなつながり方も歓迎するお方です。私たちはこの群衆のように優しいまなざしで受け止めてゆきましょう。一緒に礼拝をしてゆきましょう。地域との活動を続けてゆきましょう。そして、もっと入りやすい教会、入るきっかけがたくさんある教会になってゆきましょう。神様がそのように私たちの教会の屋根にも風穴を開けてくださることを願います。神様が私たち一人一人の心にも思いもよらない穴をあけ、そこから新しい風を吹き込んでくださることを願います。私たちはその風に吹かれながら、礼拝しましょう。お祈りします。