起きて、子供とその母親を連れて、エジプトに逃げ、わたしが告げるまで、そこにとどまっていなさい。ヘロデがこの子を探し出して殺そうとしている
マタイ2章13節
今日からまたそれぞれの自宅からの礼拝となりました。会うことができない事はとても残念ですが、また再び集うことができるという希望を忘れずに集いましょう。今月は「協力伝道」というテーマで宣教を行ってゆきたいと思っています。私たちは日本バプテスト連盟に加盟している教会です。自立していると同時に、仲間と協力をしています。協力伝道の大きな柱は国外伝道、牧師養成、無牧教会の支援です。ちょうど今私たちはルワンダの佐々木和之さんのパネル展を開催中です。
ルワンダでは1995年、二つの民族の憎しみから虐殺が起こりました。仲良く暮らしていた人々がある時期から指導者や、マスメディアに扇動され、虐殺が起きたのです。この虐殺では多く子どもが犠牲になりました。この虐殺の原因は、誰の心にもある差別や暴力への誘惑です。しかし、私たちは協力伝道によって、その闇に一筋の光を見ています。それが佐々木和之さんの働きです。佐々木さんは生き残った人々が憎しみを超えて平和の道を歩めると信じて活動しています。そしてそれは現実になってきています。神様は和解の力を与えてくださるお方です。私たちはそれを協力伝道から学んでいるのではないでしょうか。
今日の個所をご一緒に読みしましょう。聖書にも虐殺が描かれます。このヘロデは残虐な王として歴史に名を残しています。彼は自分を脅かす者の命を差別しました。しかし悪者は本当に彼ヘロデだけでしょうか。私は憎しみや憎悪、差別によって人間がどのような行動をとるかをルワンダやコロナから学んでいます。1995年のあの虐殺の時、全員がヘロデだったのです。私たち日本人も同じです。いつも主イエスから目を離さないでいたいのです。
主イエス・キリスト、それはヘロデ王の支配という暗い社会に、虐殺が頻繁に起こる社会に現れた希望でした。そして暴力ではなく、平和を訴えたお方です。憎しみではなく愛を訴えたお方です。復讐ではなく和解を訴えたお方でした。この希望が地上で実現してほしいと願います。虐殺はもう二度と起きてほしくないのです、十字架は一度きりで十分なのです。もう二度と誰も、私たち自身もヘロデになってはいけないと思うのです。
協力伝道は、私たちの弱さと希望を教えてくれます。絶対良くならないと思う関係を、和解させてくれる力がキリストにあると教えてくれます。必ずその和解の日は来る。それがすでにルワンダで始まっています。それを見て、私たちはこの希望を信じたいのです。協力伝道に加わり続けましょう。