「70年間のつながり」ヨハネ15章1節~17節

今日は創立記念礼拝です。私はこの教会の10年間を「バプテストらしさ」と表現したいと思います。一番大きな出来事は信仰告白を作ったことです。バプテスト教会は各個教会がそれぞれ信仰告白を持ちます。自分たちは何を信じているのか、それを言葉にすることができたのは、教会の信仰にとって大きな礎です。さらにもう10年前、2000年からの10年は「地域とともに生きる教会」という目標が総会資料には書かれています。

この20年間共通すると思うのは、3つのつながりを大事にしたことです。ひとつ目は信仰告白など神様とのつながり、そして2つ目は祈りや信徒会、修繕など教会の中のつながり、そして3つ目はこども支援やホームレス支援など地域とのつながりです。この3つのつながりを大事にし続けたことがこの20年間だったのではないでしょうか。

私たちは様々なつながりをもつようになりました。そしてその中でも一番強いつながりは神様とのつながりです。それは私たちが一生懸命につながる以上に、神様が私たちにつながってくださいました。それが最も大きな力でした。私たちはこのつながりなしに、どのようなつながりも持てませんでした。今日はこの3つのつながりについて、聖書から聞いてゆきます。

今日の聖書個所、4節が目を止めたい個所です。神様は2つのことを言ってます。一つは私につながっていなさい。もう一つは、私はつながっているということです。神様は私たちに「つながっていなさい」と強く命令をしています。そのとおり私たちは神様になんとかつながりつづけようと歩み続けました。精一杯をささげた70年でした。一方で4節では「つながっていなさい」の後に「つながっている」と続きます。神様は私たちに、神様の側からもつながっているよと言うのです。その力はきっと、私たちからつながろうとする力よりも何倍も強いものでしょう。私たちがどんななに神様から離れようとしても、神様は強く結びついてくださるお方です。

12節を見ましょう。今度は神様と私の関係から、私たちの同士の関係へと話が変わります。愛し合いなさいと命令されるのです。私たちは神様と結びついていればそれで良いというわけではありません。神様に結びついているの者は互いに愛し合うように促されます。神様とのつながりは、他者へのつながりと広がってゆきます。教会員同士、そして地域との結びつきへと促されます。出かけて行って実を結ぶように促されるのです。

私たちの70年がまさにそうでした。神様に結ばれた70年、互いに結びついた70年、出かけて行った70年だったのではないでしょうか。

これからの教会の10年について考えます。私たちはどう神様につながりましょうか、どう神様は私たちにつながってくださるのでしょうか。私たちはどう愛し合うでしょうか。私たちはどこに出かけて行って実を結ぶのでしょうか。ともに考えたいのです。