今月は世界をテーマに宣教をしています。そして今日は収穫感謝の礼拝の時を持ちます。今年度はこの収穫感謝の時を、10月16日の「世界食糧デー」に合わせて、10月第2週としました。特にこのことを覚えて礼拝しましょう。今年はアフリカでバッタが大量発生し、農作物に大きな被害を出し、1日で数万人の食料が消えたそうです。通常でも多くの人が飢え、栄養不足でいるなか、さらに2500万人が飢えに苦しんでいます。
アフリカではもともと20%の人々が栄養不足だと言われていますが、このままでは2030年には今より3割も多くの人が飢えると予測されています。飢餓は特に最も体力のない、子どもに様々な影響を与えます。成長期に必要な栄養が不足することは、一生の体格や健康、教育の機会などに影響します。
教会は毎年バザーの収益の一部を日本飢餓対策機構に寄付をしています。私たちの子ども食堂も身近な食料問題への関わりです。小さくても、私たちができることからをしたいと願っています。聖書には多くの飢餓が描かれていますが。今日はイエス様がどのように食糧問題に向き合うのかを見ます。
今日の聖書の個所、5000人の共食と呼ばれる個所です。イエス様に従う人々は、自分で食べるものを準備できない貧しい人々でした。そんな中子どもが食べ物をささげます。一番食べ物を必要とし、一番弱いはずの子どもがささげるのです。私はこのパンを受け取れることはできません。
しかしイエス様はこのパンを受け取り、感謝し、祈りました。それをみんなと分け始めたのです。5つのパンを5000人で分けることはできません。しかし不思議にも、それは全員の必要を満たすほどに増えたというのです。イエス様は不思議な力の持ち主です。小さな者の、小さな捧げものを受け、それを何倍にも、1000倍にしてくださるお方です。
私たちはあまりに多くの人々の飢えに直面した時、無力で自分一人が何かをしても、ほとんど世界は変わらないと感じてしまいます。でもそうではないと、イエス様はおっしゃっています。小さな私の、小さな捧げものが、イエス様によって、大きなものへと変えられてゆくのです。小さい者の、小さな捧げものが、世界を変えるのです。だから、どんなに私が小さくてもできることから、それに向き合いたいのです。
私たちには今、様々なグローバルな課題を抱えています。そのどれもが私たちにできることはあまりにも小さいのです。でもイエス様はそのスケールに対してあまりにも小さい行動をしっかりと受け止めて下さるお方です。そしてそれを大きくし、解決へと導いてくださるお方なのです。
世界にパンが行き渡ること、私たちが少しでも世界と分かち合うこと、必ず世界は一致できることを覚えて、私たちは歩んでゆきましょう。小さい者の小さな行動を、必ずイエス様は大きなものとして下さいます。私たちは収穫感謝の時、その恵みに感謝し、歩みだしましょう。