今日は「礼拝とは○○」シリーズの2回目です。前回は「礼拝は一番大事」というテーマでした。それが大事なのは礼拝が神様の招きだからです。私たちはこの招きである礼拝を私の、教会の一番にしてゆきたいのです。
今日は礼拝の順序について共に考えます。礼拝では同じことをしても、順序の違いで意味は大きく変わります。私たちの礼拝は大きく分けて5つに分けられます。招き、交わり、み言葉、感謝、派遣の5つです。まず礼拝は、招詞から始まり、前半に挨拶や交読文など、お互いを感じるプログラムがあります。そして次にみ言葉、聖書朗読と宣教があります。そして感謝としての献金、祝祷による派遣が行われます。矢印を付けると分かりやすいです。招きは神様から人間へ上から下の矢印です。交わりは左右の矢印、み言葉は上から下、感謝は下から上、派遣は上から下です。礼拝はこのように、上下左右の運動が交互に折り重なりながら進みます。私たちはこのようにして「神様との対話」として礼拝の順序を持っています。
今日の聖書個所を見てゆきましょう。この個所のイエス様とペテロの対話が、実は私たちの礼拝とまったく同じ順序であることに気づきます。
イエス様はまず「私を愛しているか?」と問います。この問いは同時に招きです。ペテロはイエス様に問いかけられ、対話と告白に招かれています。神様の招き、それが私たちの礼拝の始まりなのです。
次に交わりです。羊飼いの仕事とはばらばらだった羊同士を結び付け、一つの群れを作ることです。私たちは交わりによって人との結びつきを作るように、示されるのです。だから私たちは礼拝で挨拶を交わすのです。
3つ目はみ言葉です。み言葉とは傷つき、失敗し、逃げ出す私たちに向けられた、希望の言葉です。礼拝はこのみ言葉が中心です。そしてみ言葉によって、もう一度神と人を愛し、信頼し、歩む力を頂くのです。礼拝のみ言葉にはそのような力があるのです。これが礼拝の中心です。
4つ目は感謝です。ペテロは感謝の応答をしています。イエス様に導かれ、み言葉に励まされた者は、イエス様に委ね、感謝する者になってゆくのです。
5つ目は派遣です。私たちの人生は思う様に行きません。神様との出会いである礼拝の後に、私たちはそのような世に派遣されます。でもその中でイエス様は「私に従いなさい」というのです。これが派遣です。
70年間私たちが大事に守ってきた順序があります。それにもう一度意味をしっかりと見い出したいのです。もっと新鮮に、日々新しく、この礼拝を頂きたいのです。そして、もっとこうしたら神様との対話になるのではないか、そのような部分が私たちの礼拝にはまだまだ残されているでしょう。私たちは礼拝の中にある招き、交わり、み言葉、感謝、派遣、その意味をもう一度取り戻したいのです。いまそれぞれの場所からする礼拝、毎週の礼拝を、大切にしてゆきしましょう。