長年、信仰生活を送っていると毎週礼拝に出席することは習慣となり、生活の一部になって、それはそれとしていいのだが、どこかマンネリとなり、礼拝での自分の奉仕のことばかり気になって、礼拝自体の恵みや意義について深く考えることが少なくなってくる。そこで今回は礼拝の基本的なことについて確認してみよう。
問い「礼拝は拝むという字が使われていますから、神を拝むという行為ですよね」。答え「はい、そうです。だから自己崇拝者や拝金主義者は礼拝には来ませんね」。
問い「よく礼拝をささげるとか守るとか言いますが…」。答え「み言葉により恵みを受けて、祈りと賛美と財をささげる。そして、神第一とする生き方から引き離さんとする悪しき力の中で礼拝を守るので、そういう言い方になるのでしょう。礼拝を守るあなたが守られるのです」。
問い「礼拝で大事なことは…?」。答え「神に栄光を帰すること。つまり神に最高の価値をお返しすること。そして神への献身を新たにすること。さらに目に見えぬ世界に根差し、見ゆる世界に派遣されること。聖書に『霊と真理をもって父を礼拝する』(ヨハネ4:23)とあります。礼拝で生ける神の存在を実感し、主と出会って欲しいですね。神が礼拝で私たちに会いたがっています。『あなたの顔を見せなさい。あなたの声を聞かせなさい』(雅歌2:14口語訳)」。
問い「礼拝はみんなで捧げるのはなぜですか?」。答え「いろんな人が神に愛され生かされているのだという基本を再発見し、実感させられるためでしょうか。日頃、人は他人のことを考えて生きていませんからね。礼拝を共にして改めて隣人の命の重さに気づかされるのです」。
問い「礼拝後も大切ですよね。この世に派遣されるのですから」。答え「その通りです。礼拝前は私が神に、礼拝中は神が私に、礼拝後は私が隣人に語りかけるのですから。礼拝と礼拝との間にある生活を豊かに過ごしましょう」。
まだまだいろんなことが礼拝について言えますが、今回はごく一部のみ。あとは聖書から学びましょう。
*『おもしろキリスト教Q&A77』(山北宣久 教文館)を参照。