執事さんのために祈り支えましょう

 先週の臨時(執事選挙)総会で、5名の執事が再選されました。選んでおしまいではなく、これからが本番です。執事の働きは教会の要です。その大切な執事の働きについて理解を深め、祈り支えていきましょう。

 『執事/役員と牧師の協働』(日本バプテスト連盟宣教部 2007)に次のように書かれています(34p)。「執事は牧師の協働者であり、教会員の模範であることが期待されています。どういう人が執事に選ばれるかは、教会の最重要課題です。執事を見ればその教会がわかると言われたりします。選ばれた執事たちに、その方々を選んだ教会員の選任基準や伝道・教会形成の姿勢が見えてくるからです」。

 聖書では、教会の「執事」はディアコノス(ローマ16:1他)の訳で、もともとは動詞ディアコネオー(給仕する、仕える、奉仕する、世話する、助けるなどの意)に由来します。一言で言えば、執事とは伝道・教会形成のために神と人とに仕える奉仕であり、その模範は「わたしはあなたがたの中で、いわば給仕する者である」(ルカ22:27)と言われた主イエスです。伝統的には、ステファノはじめ7名の人々(使徒言行録6:1以下)が執事の始まりだといわれています。

 以前にも書きましたが、もとより牧師も執事もいつでも途上にしかありません。大切なことはどこを向いて歩んでいるかでしょう。誰のために奉仕をするかです。「そして、何を話すにせよ、行うにせよ、すべてを主イエスの名によって行い、イエスによって、父である神に感謝しなさい」(コロサイ3:17)。執事に限らず、私たちの奉仕は、常に頭なるキリストにしっかり結びついたものでありたいと思います。

 執事の働きは祈りなしには出来ません。ですから教会の皆さんが祈り支えることが本当に大切であり、必要です。「牧師だから、執事だから、ああしてほしい、これをしていない」という見方ではなく、真心からの祈りと具体的な支えが求められます。教会が信頼して立てた人々が十分に神のご用を果たせるよう、教会全体で祈り支えましょう。