人生最大の試練

K姉は19歳の時、受浸。喜びと感謝の信仰生活を送っていましたが、「それからしばらくして人生の最大の試練の時を迎えたのです」と、その時のことを証しされた。以下、伝道礼拝でのK姉の証しより。

 会社に勤務していた時に、ある男性と親しくなり交際をしておりました。4年位過ぎた時、相手の親に何回かお会いして、そろそろ結婚してはどうかと勧められました。私たち二人も結婚のこと、将来のこと、仕事のこと、信仰のことなどたくさん話し合いをしました。

 その中で信仰の話し合いになると、相手はクリスチャンのことをバカにして、全然話が合いませんでした。平塚教会の前を歩き、教会の中へ入りましょうよと誘うと怒り出しました。丁度その頃、デパートの地下食品売場に勤務しており、日曜日が出勤の為、2年間教会の礼拝に出席しておりませんでした。あゝ、私はこのままこの人と結婚すれば、いつかはきっと信仰を失うのではないかと時々考えるようになりました。私は神さまに結婚する相手として、この男性はふさわしいでしょうかと毎日泣きながら祈り続けました。神さまの答えは「いいえ」でした。

 それからよく話し合いをして、……別れることになりました。……私も泣いて涙がとまりませんでした。余りのストレスに胃潰瘍になりかけて、胃ガンの検査入院を3回くらい経験しました。……丁度その頃仲の良かった友人が肝臓ガンで亡くなり、私もその時に生まれて初めて人間の死について考えさせられました。その時、ペテロの手紙一4章1~2節「キリストは肉に苦しみをお受けになったのですから、あなたがたも同じ心構えで武装しなさい。肉に苦しみを受けた者は、罪とのかかわりを絶った者なのです。それは、もはや人間の欲望にではなく神の御心に従って、肉における残りの生涯を生きるようになるためです。」の御言葉によって、どんなに励まされたことでしょう。

 私はこの問題で自分の手足が縛られていた重い鎖が、イエス様の愛によって、ぷつんと断ち切られたように思いました。イエスさまに「子よ、あなたの罪はゆるされる」(マルコ2:5)と語りかけられ、私は放蕩息子のように、神さまの前に立ち返ることができたのです。